犬も子供も育てる親が一緒だと、性格が似通ってくる件

今日のテーマ:飼い主に似るのではなく、育てる側の性格が表れる

こんな育て親

思い返してみれば、私の初めての子供、Sちゃんと、私が初めて赤ちゃん犬から一緒にいるK君がとても似通っていたのです。

私にとって、両方とも初めて接することになる生き物です。正直な所、どんなふうに教育、しつけをいこうか。愛情表現をどうしたら良いのだろうか。などと、楽しみと不安がいりまじった状態で接していました。

K君の場合

K君が先に我が家へ来たのですが、犬が苦手という意識が完全には拭えない状態からのスタートでしたので当初は愛情たっぷりに接することが出来ていなかったと思います。

とはいえ、人生2匹目の共に生活する犬。どこか心に慢心があり、とにかく自分好みに行動するには、どのようなしつけをすればよいか、ということばっかり考えていたような気がします。

我が家に来たばかりの時は、何を教えてもうまくいきませんでした。「お座り」も「待て」もペットショップでは出来ていたはずなのに、家では出来ません。

当然です。そこに愛がないからです。

やってほしくない行動をとった時に、どのように注意したら言うことをきくのか。そんことばかり考えていたような気がします。

しかし、以前の記事でも書きましたが、K君は人間が大好きな子です。こんな私にもしっぽを振って接してくれます。

警笛事件(犬たちとの思い出3参照)などがあり、少しずつ私も、ペットは、ぬいぐるみのようなものではなく、きちんと生きている生き物なんだ、と理解できるようになってきました。

犬に対する見方が変わってきたころ、改めて、お座りや待て、のトレーニングをしました。指示に従わせる、ではなく、同じ時間を共有する。という気持ちでトレーニングしました。

結果、上手くできるようになりました。私は、愛情の注ぎ方というのを彼に教えてもらいました。

ただ、その愛情が、「甘やかし」のほうに流れていったことを、今では後悔しています。慣れてきたことで、抱っこが出来るようになりました、なので、寄ってこられるとつい抱きかかえてしまいます。

見事に抱っこ癖がついてしまいました。びっくりするぐらい歩かない子に育ちました。

Sちゃんの場合

こちらも初めて尽くしです。初めての子供。初めてなる父親。

赤ちゃんという未知の生物に、どのように接してよいのか戸惑っていました。この時も形ばかりの、うわべだけの子育てをしていたような気がします。おむつを替えるという行動。お風呂に入れるという行為。これらをするというだけで、父親になった気がしていました。

今にして思えば、子育てではなく作業をしていたんだと気付かされます。

Sちゃんは母親っこで、ぐずっている時に私が抱っこしても、のけぞって母親のほうへ行こうとします。私もそれに甘えて、すぐに渡していました。

そんな私が、赤ちゃんの頃にクラシック音楽を聴かせたら良い、などと言っていたのですからお笑いです。

しかし、ここでも気づかされる出来事がありました。

お風呂に入れていた時のことです。顔に水がかかることや、顔を拭かれることを極端に嫌がっていたSちゃんですが、その日も、水滴が顔にかかり、それを拭くとご機嫌斜めモードに。

困った私は、いつも以上にそっと、やさしく体を洗い、頭を洗い出しました。すると、険しかった表情が、一気に和んで、気持ちよさそうにしだしたのです。そして寝息を立て始めました。

ころっといきました。自分が抱っこ(腕にのせている状態)をしているのに寝てくれている。心を許してくれたんだと嬉しくなりました。

その安心しきった子を見て、本当に自分が父親なんだと自覚ができた瞬間でした。

その後も、抱っこをしては、のけぞられ、母親に渡すことを繰り返すのですが、定期的に抱っこを変わるようになりました。

結果・・・Sちゃんも歩かない子に育ちました。つねにどちらかが抱えている状態。泣けば、抱っこをしてくれる。そう思わせてしまった親の負けです。

共通していた遊びの終わり方

部屋で転がっていると、子供が遊んでーと、ちょこちょこ近づいてきて私の体をゆすります。

たいていの場合、ヒーローごっこになります。戦いのシーンから始まり、すぐにクライマックス。必殺技(光線系)を使って、悪者(私)を倒します。そして、秒で復活させられ、またすぐに倒されてしまいます。

私が疲れて強制終了しなければ、これをかなりの回数繰り返します。そして、その世界に入り込んだ子供は、一人芝居に移り、突然一人で遊びだします。

犬の場合も、私がくつろいでいると、そばに寄ってきて撫でてくれと、腕や足をひっかいてきます。ひとしきり撫でると、今度は自分のおもちゃをくわえてきて、見せびらかします。しばらくほっとくと、目の前に落として、アピールしてくるのです。

おもちゃをつかんで、取ってこい、と放り投げると、喜んで取ってきます。これも私が面倒くさくなって強制終了しなければ、回数をこなすことになります。そして、急に取りにいかなくなり、あたりを匂い出します。興味がおもちゃから別の何かに変わるようです。

終了の合図を出しても、なかなか終わってくれないのに、急に別のスイッチが入り、相手のことを忘れて他のことで遊びだす。これもそっくりです。

子供が2、3歳だったころ、怒られている時は、怒られている時の態度をとり、何か欲しいものがある時は、人の機嫌を様子見してみたり、何かしらの知識を得た時は、偉そうな態度をとってみたりと、今にして思えばかわいい行動がたくさんありました。(当時は、そのさまざまな態度に腹を立てたりしていましたが)

大きくなった今は、その面影は残しつつ、一人前な言動をとってくるので、腹が立つ時がよくあります。(これも、10年後には、あの頃はかわいかった、と言っているのでしょうが)

そう考えると、犬は当時のかわいいままの態度を、取り続けてくれているのだと気付かせてくれます。

犬がかわいいと思われているのは、こういうところが大きな要因なのではないでしょうか。

愛犬を、自分の子供です。と公言している人の気持ちが、最近理解できるようになりました。本当に人間の子供と、行動がそっくりです。

育てる親が同じだと、怒るポイントも似てくる

Sちゃん(子供) VS Fちゃん(子犬)

仕事から帰宅して、部屋に入ると何となく雰囲気が変。

いつも通り、Fちゃんはおかえりの挨拶をしてくれるし、子供もおかえり、と言ってくれる。

でもなんだか空気が重い。

奥様を見ると意味ありげな笑顔で「おかえりなさい」

手を洗い、うがいをして、食卓に着いて、ふと子供のほうに目を向けると、妙に、SちゃんとFちゃんとの距離が遠いことに気が付きました。

「Fが謝ってくれへん」

Sちゃんはだいぶご立腹の様子。そして、Sちゃんがそばにいる間、Fちゃんも私に近寄ってきません。

何があったのか聞いてみると、

夕方、彼女らが部屋でいつものようにたわむれていたとのこと。Fちゃんが、Sちゃんのそばで寝そべったので、これまたいつものように、撫でていた。

ところが、Fちゃんが突然、Sちゃんのことを噛んできた。Sちゃん曰く甘噛みではなく、本気噛みだと。

「なんで噛むんよ!」と怒る。しかし、Fちゃんは手を(口を)緩めることなくSちゃんの手を噛みにきたらしい。

すべて、言葉の話すことのできるSちゃん談なので、完全にうのみにはできません。Fちゃんにもきっと言い分があるはずです。そこで、現場検証を行います。Fちゃんが寝そべった向き、角度。Sちゃんが座った位置。撫でた位置。などを再現しました。

それによると、Sちゃんは、背中をひとしきり撫でた後、首筋を撫でた。そして事件は起きました。急にFちゃんが顔をSちゃんの手に向け、そのままがぶっと噛んだらしい。

まあ、おそらくではありますが、力の加減がよくわからず、容赦なく乱暴に扱うSちゃんが、首を撫でた時に、Fちゃんの喉あたりをぎゅっと押してしまい、Fちゃんが怒ったものと推察します。Sちゃんからしたら、いつも通り、遊んで撫でたつもりなのに、いきなり手を噛まれたのです。お互いがびっくりして、怒っています。

血を流して怪我をしているわけでもなく、軽く歯が当たっただけだとは思われますが、これが、よそ様のお子さんを噛んでしまっていたら、菓子折り持ってお詫びに行かなければならないところです。

この程度のことならば、我が家では日常茶飯事です。しかし今回は少し様子が違いました。FちゃんがSちゃんにまったく近づかないのです。呼んでも遠巻きにして様子を見ています。そして私が呼ぶといつも通り駆け寄ってきます。

Sちゃんはそれも腹が立つ様子。

少々怒られても、犬はすぐに忘れて、気にすることなくいつも通りになる、という認識だったのですが、今日はSちゃんの怒りオーラがはっきり伝わるのか、「私は悪くないもん」と言わんばかりの態度をとっています。

しまいには、Sちゃんが呼ぶと自分の部屋に入ってしまうようになりました。Sちゃんのほうは、少し時間がたっていたのと、私に噛まれたことを言いつけることができたので、怒りも収まりかけたようです。

Fちゃんが部屋にこもってしまったところで、私はお風呂に。

上がってきたら、SちゃんがFちゃんを抱っこしています。ほんの30分で、いつもの見慣れた風景がそこに復活です。何がきっかけで仲直りできたのかは聞いていませんが、みごとなまでの姉妹喧嘩みたいでした。

それにしても、犬も怒られたことに不服を感じることがあるんだと、初めて知りました。おそらく、対等だと思っている相手に遊びの範疇のことで怒られたので、「怒られたことに対して怒った」ものだと思われます。Sちゃんのほうも、噛まれたことに対する怒りより、「怒り返された」ことに腹が立っていたのでしょう。

基本両方とも、のびのびと育てていこうと思って接しているので、特に幼少期は同じような接し方になっていたのでしょう。怒るポイントまで似てきました。

今日の犬が苦手な私が気が付いたこと

子は親の行動を見て、言葉を聴き、育っていく

人間だろうが、犬だろうが、育てる人間が同じなら、同じようにしか育てられないのかな、と思わされました。

育て方が一緒。つまり生活スタイルや親が注意したくなる基準がみんな同じになるわけですから、自然と一日の過ごし方や物事の優先順位、人や物に対する接し方など似てくるのも当然の結果です。

成長して大人になってくれば、また変わってくるのでしょうが、幼少時の頃は、人間も犬もそれほど違いはなく、育てる側の意思を素直に受け止めて成長していくのでしょう。子供は大人の背中を見て、マネをすることで成長していきます。

それだけに、親、飼い主としての責任が重大になる時期なのですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました