犬を怖がる子供、子供を怖がる犬

犬も子供も互いが怖い理由は恐らく同じ

犬を怖がる子供というのをよく見かけます。犬が近寄っきたから怖くて逃げる。それに犬がついていくから追いかけられていると感じ、さらに怖くなる。あるいは、犬に興味はあるけれど怖いから触る勇気が持てずモゾモゾしている。

割とよくある光景です。そして、それと同じぐらい、子供に追いかけられて逃げる犬、そして容赦ない力加減で撫でられて嫌がっている犬というのもよく見かけます。

なぜ怖いと思うのか

何故、相手のことが怖いと思うのか。それは相手が未確認生物だからである、と私は思っています。もちろん、子供は犬ということを知っているでしょうし、犬も相手は子供だと認識しているでしょう。

だからこそ、相手が何を考えているのかが分からないということが分かるのです。相手が何をしてくるのか予測できない。これほど相手が怖いと思うことは無いでしょう。噛んでくる、ということが分かっていれば、それへの対処法を考えればいいのです。しかし、相手の考えが分からなければ、危険を回避する方法が見つからないからです。

もちろん、子供も犬も具体的に上記のようなことを考えて相手を見ているわけではありませんが、相手のことが分からない漠然とした不安はあって、それが怖いという感情につながっているのだと思います。ではどのような行動が不安になるのでしょう。その一例をあげてみました。

子供が犬の行動が分からず不安に思うパターンの例

  1. 逃げても追いかけてくる。
    • なぜ追いかけてくるのか分からない。怖いから逃げているのに、追いかけることを止めてくれない。だから、犬は怖い存在になるし、嫌いになる。
  2. 執拗に匂いを嗅いでくる、体をこすりつけてくる。
    • いままで触れたことのない感触が気持ち悪い。近寄ってきたついでに噛まれるのではないかと思ってしまう。また、犬のフォルムが何となく怖い。
  3. 犬に吠えられる、唸られる
    • 犬の嫌がる行動をとって吠えられたり、唸られたりするが、自分が嫌がられる行動をとったことに気が付かない(分からない)為、なぜ吠えられたのか分からず、怖い記憶だけ残る。

犬が子供の行動が分からずに不安に思うパターンの例

  1. 目の前に手を差し出され視界をふさがれる。
    • いきなり頭上から手が現れ、視界をふさぐような形で撫でてくる。何をされているのか理解できず不安になる。
  2. 子供が触ってこようとすると、大人に体を押さえつけられる。
    • 万が一のことを考えられ、子供(特に幼児)が触ろうとしたときに、周囲の大人が犬のことを押さえつけて暴れないようにする。犬にしたら嫌なことを無理やりさせられていることになる。子供が現れたら、また押さえつけられるかもしれないと不安になる。
  3. 行動が突然すぎる
    • 前触れもなく飛び跳ねたり、大声を出したりするので、驚いてしまう。それだけでも怖いのに、吠えてしまおうものなら大人にこっぴどく怒られる。結果、子供の存在が怖くなる。

解決策はあるのか

人間側が大人であれば、犬のことを学ぶことで、ある程度その恐怖は緩和できると思います。犬も相手が分別の付く大人であれば、それほど嫌悪感を醸し出すことも少ないように思います。

しかし、対象が子供だった場合、犬のことを教えようにも限度があります。子供に思慮分別を求めることは難しいと思われます。地道で時間がかかることになりますが、犬が喜ぶこと、嫌がる行動、怒る行動を正しく伝えることが、一番良いのではないでしょうか。

止めた方が良いと思う行動が、触れ合うことが、お互いが慣れることへの近道だと思い、無理やりスキンシップを図らせようとすることです。

よく、この犬は噛まないから触ってごらん、と子供に犬を触らせようとする場面を見かけます。もちろん、子供が触ろうという意思を見せてはいるが、もう一つ勇気が出せないでいる、ということなら大丈夫だよ、と安心させてあげて触ってもらう。という手は良いと思います。ですが、触ることもできないのか、と叱責交じりで無理やり触らせようとするのは、止めてあげてほしいものです。

はっきり言って、怖いものはいくら襲ってこないと言われても怖いのです。虎やワニ、蛇を触れと言われてもなかなか触れないのと同じだと思ってください。

また、犬もかわいがって撫でてくるのと、嫌々撫でてくることの違いは分かっていると思います。迷惑そうに撫でられえても犬は嬉しくありませんし、何をされるのだろうと不安を感じます。子供のためにも犬のためにも、無理やり触らせることは止めた方が良いと思います。

まとめ

子供、犬が互いに怖いと思う理由を書いてみました。結局、次に何をされるのかが分からない。なぜ、そのような行動をとられるのか分からない。といった謎の行動、突飛的な行動が相手を不安にさせているのだと思われます。

特に子供が犬のことを怖がったら、遠くから犬のことを観察させ、その行動を一つ一つ丁寧に解説してあげてください。なぜ寄ってくるのか、なぜ吠えるのか。理由が分かれば子供ながらに解決策を考え出せるかもしれません。

犬に対しては、飼い主さんが寄り添ってあげて、私たちがいるから怖くないよと、安心させてあげてください。

どちらの場合も、飼い主さんや、親がそばにいて安心させてあげることで、ある程度乗り越えられると思います。

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