辻監督の構想する来季のチームカラー

シンキングベースボールを目指して

先日、辻監督が来季の埼玉西武ライオンズの戦い方の目標として、「シンキングベースボール」を掲げたという報道がありました。

シンキングベースボール、また新しい言葉を監督は作り上げてきました。では、シンキングとはどういうことなのでしょうか。

選手主体で行なう野球。と位置付けているようです。サイン待ちのプレイではなく、選手自身が常に今の状況に最適なプレイを考え実行する。そんな野球だと、私は思いました。

バントするのか、逆方向を狙うのか。叩きつけるのか、ライナーで鋭い当たりを狙うのか。シチュエーションによって、最適解は変わります。

とにかく塁に出る、一つでも一つ先の塁にランナーを置く。というスモールベースボールよりをさらに進化させた野球になります。

これはかなり難易度が高くなります。なぜなら、選手個人の考え方と、チームの考え方をまずは統一しておかなければなりません。

単純に、ノーアウト1塁でバントを狙うのか、ヒットエンドランを狙うのか。どんな球種、コースを狙っていくのか。ベンチと打者、走者の考えが一致していないと、ただのサインプレーになってしまいます。

これまでも、選手個人個人はその場で一番良いと思われるプレイをしていたのだと思いますが、それはまだ個人で考え実行するレベルだったのでしょう。このシンキングベースボールという考え方は、選手自身がやるべきことを考え、さらにそれを周りとシンクロさせるという、チームとして行いたい作戦と選手がやろうとするプレイ、その行動に合わせる選手の呼吸を完全に一致させるものなのです。

単純なサインプレーとは違い、自発的にやろうとすることは精神論になってしまいますが、やる気という面で成功率が上がるような気がします。

2020年のライオンズ打者陣はとにかく自分の目指そうとするバッティングにこだわりすぎて自滅したような気がしています。主力選手たちはすでに自分の打ち方、役割を確立させています。とにかく自分のバッティングをするんだ、という枠に囚われすぎず、もう一歩高いレベルでのチームバッティングを考えるうえで、このテーマはとても重要になると思います。

そして若手は1軍であまりにも結果が出ないので、原点に戻ろうと意識しすぎて、強く振るということばかりに目が行ってしまっていたようなので、自分のバッティングをまず確立させるために、自分がチームに求められていることと、自分の目指したい選手像をすり合わせていくための意識づけとして活用してほしいものです。

投手陣も特に若手先発陣に言えることだと思いますが、自分の理想像と今できるピッチングに落差があり、上手く自分の身体をコントロールしきれなかったようです。やってはいけない投球を考えすぎて四球の連発。ランナーを溜めて甘いところを痛打というのをこの数年繰り返し見ています。

特に辻監督は四球を重要視しているので、与えてしまうと余計なプレッシャーを感じてしまうかもしれませんが、じゃあ塁にランナーがいるときに何を狙っていくのかというビジョンを常に考えておけば、慌てることなく対処していけるのではないでしょうか(ド素人考えで語ってすみません)

そして、監督、コーチ陣もただ指示するだけの野球ではない難しさとして、選手の特徴、性格を考慮して日ごろから野球のことを通して、常にコミュニケーションをとっていかなければならないことが挙げられます。馴れ合いからは決して生まれない、野球観の統一。ベンチと選手の考え方がが完全に一致してこそのシンキングベースボールです。恐らく濃密な作戦会議、パターン練習が必要になってくるでしょう。その伝え方、練習法を考え出すに途方もない苦労があることが目に見えます。

それぞれの殻を破るために、出来ることを考え、実行していく。単純ですが、とても難しいテーマをもって戦う、埼玉西武ライオンズに期待です。

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