犬が苦手を克服する為にどの程度犬と接していられるかを知ろう
犬が苦手を克服するために私がとった対策
- 犬を観察してその犬の癖、性格を知り、ともに生活するうえで妥協できるところを見つける
- 犬の喜ぶこと、嫌がることがなんとなく把握できたら、自分の我慢できる範囲(ボール遊びなど)で遊び、コミュニケーションをとる。
私と犬との距離
犬が苦手な人が犬を飼わなければならなくなる状況。どんな場合があるでしょう。
私のように、犬のいない生活は考えられない程犬好きな人と結婚した場合や、もう少しありえそうなところでは、子供が犬を飼いたいと言い始めた。
それぞれ色々な理由があると思いますが、おそらく、この手のブログを見られているということは、現段階で「どうしよう」と迷っているのだと思います。
犬(動物)は苦手で怖いけど、めちゃくちゃ飼いたがっているしな・・・でもやっぱり嫌だしな・・・このように迷っているということは、
犬が苦手ではあるが、決して嫌いではない。
といえるのではないでしょうか。「嫌い」にも様々あると思いますが、まず犬を見るのも嫌、存在自体に嫌悪感を感じる、という人は飼うかどうか検討すらしないでしょう。
一言「却下」で終わります。
相手の喜ぶ顔が見たい。犬の居る生活にちょっとだけ憧れている。ドラマにでてくるような賢い犬とたわむれてみたい。
そんな些細な理由で良いと思います。ほんの少しの勇気と決心で、これまで経験したことのない未知の生活が待っているのです。
もちろん、無理なものは無理です、とはっきり断ることも大事なことです。
犬が苦手を克服する為にまずは犬を観察してみましょう。
もし周りに押し切られて犬を飼うことになったら、やせ我慢をする、というように自分を偽ることはやめましょう。単純にしんどいですよね。
お世話は、犬が大好きな人がちゃんとやってくれます。それなら、素直に犬と距離を置いて、自分に触れることのできない遠くから、犬を眺めてみましょう。
犬にもそれぞれ「癖」があることがわかると思います。
相手によって態度が変わることもよく目にします。うちの犬は、奥様の指を甘噛みをしますが、私にはしません。(テンションがあがっているとき試みようとはしますが)
娘がちょっかいをかけてくると、あからさまにビビってます。
先代の犬になりますが、なにかあるとすぐに人の肩に乗っかってきて、襟巻きみたいになっていました。雷の音が大嫌いな子もいて、棚と開き扉の狭い隙間に逃げこんでいました。
そんな犬を見ていたら、私は段々親近感が湧いてきて、眺める距離が少しずつ縮まってきました。
足元にすり寄ってこられるのも嫌だった私が、今は撫でることができます。うんちの始末もできます。ですが、舐められることにはまだ抵抗があります。
今はそれでいいと思っています。何事も「相手を知る」ことから始まります。
ちなみに、私は犬の匂い(獣臭とよんでいます)が嫌で、空気清浄機を買いました。今は、犬の毛やふけ対策で、お掃除ロボットが欲しくてたまりません。(でも高いから買えません)
いきなり「苦手」が「好き」に変わることはそうそう無いと思います。好きになる努力も大事かもしれませんが、時間をかけてどこまで自分が妥協できるか、境界線を探っていくことも重要なんだと思います。
犬とコミュニケーションをとろう
ボール遊びをやってみよう
そういっても、見ているだけでは何も始まらない。どの世界でもそうです。犬と同じ空間にいることに慣れてきたら、少しコミュニケーションをとってみましょう。
私のおすすめのコミュニケーション(遊び)は、定番の「ボール取ってこい」です。ボールじゃなくても、その犬のお気に入りのおもちゃを投げたら、取りに行く確率はけっこう高いと思われます。
ちなみに、私が接してきた歴代の犬たちですが、好む遊びは、3者3様で、こちらがやりたいこととは、なかなか一致しませんでした。
ボールを投げて、「とってこい」
L君はボールだけがかなしく転々としてました。
おそらく彼は人間と対等な目線で生活していたと思われます。そのため、上から目線の「とってこい」はプライドが許さなかったのでしょう。ボールに目もくれませんでした。育て方に問題ありですが、一緒に遊ぼうよと誘うと乗ってきます。
K君は取りにはいくけど、持って帰ってきてくれませんでした。
投げた人とは違う人のところへ行って、いいだろう、と見せびらかします。取ろうとすると逃げて、一人で遊びだしたりしていました。追いかけられるのを待っているふしがありました。
Fちゃんは持って帰ってきてくれましたが、口にくわえたまま放してくれませんでした。しまいには飽きる、もしくは彼女の意思に反する方向に投げたら取りに行ってくれません。
しかし、最近はすぐ飽きることには変わりありませんが、ボールを持ってきて、投げてちょうだいと自分から人の目の前に落とすようになりました。念願のボールとってこいが叶った瞬間です。
実はボールを投げろと指示されているのかもしれませんが。
出来る範囲で「遊んでよアピール」に付き合いましょう
色々な遊びがありました。
L君は口にくわえたおもちゃ(上記の取ってこいと指示したおもちゃではなく、自ら箱の中から選んだおもちゃ)を、我々の前に持ってきてみせびらかし、こちらが取ろうとするのを待つのです。
取ろうとすると抵抗します。止めるとくわえたまま、こちらの手元に持ってきます。そして、わざと人の目の前におもちゃを落とします。
落としたおもちゃを取ろうとすると、さっとくわえ直し放してくれません。こちらが一旦諦めると、また目の前におもちゃを落とすのです。
ドヤ顔が素敵な、なかなか舐めた真似をしてくれる子でした。
K君は撫でられるのが大好きで、撫でてアピールをものすごくしてきました。
背中を撫でろ、首を撫でろと、自分の体の位置や向きを微調整してきます。
こちらがもういいかなと、撫でるのを止めると、指や手を舐めてきたり引っかいたりしてもっと撫でるように催促してきていました。
それをされると、私は逃げます。
引っかかれると痛いし、舐められるのには抵抗があります。もうおしまい、とキッパリ断ります。奥様は無限ループに落ちていました。
Fちゃんはスリッパと靴下が大好き。
すぐにくわえて、自分の部屋に持って帰ります。脱衣所で靴下を脱いで、ひとまず床に放置していると、あっという間に持っていかれます。
部屋で奥様や娘が寝転がっていると、靴下(かかとまでのやつ)を脱がしにかかります。また器用に脱がせるんです。
見ていておもしろいので止めません。
靴などが無くなって探していると、犬小屋からでてきた、という典型的なパターンを間近で見られるとは思ってもみませんでした。
若干、飼い主の威厳が疑われるような状態になっていますが、苦手なりにコミュニケーションをうまく取って楽しくやれていると思っています。
今日の犬が好きな人に伝えたいこと
じっくり時間をかけて慣らしてください
自分の好きなものが、相手も好きとは限らない。当然犬に限ったことではなく、趣味や食べ物など、様々なことに言えることなのですが、そういったものを、嫌がる人に無理やり押し付けても、良い結果は得られません。
はっきり言って、苦手、怖いと思っているものと同じ空間にいるということは、かなりの忍耐力を必要とします。そのことを理解してもらえると、苦手な我々も、頑張りがいがでてきます。
犬が苦手な我々も、出来る限りの歩み寄りや努力します。時間をかけて、長い目で我々を見守ってください。
今日の犬が苦手な人に伝えたいこと
同じ時間を共有してください
まずは同じ空間にいて、犬をじっくり観察。時間がかかるかもしれませんが、性格が分かってきたらちょっとずつコミュニケーションをとる。遊ぶという時間を共有して下さい。おすすめの遊びとして紹介した、「ボール取ってこい」。取ったおもちゃをこちらに持ってくるかどうかは犬次第ですが、無駄に舐められたりすることなく一緒に楽しめる行為だと思います。
偶然でもこちらに戻ってきたときは、なにかできたという達成感を感じられます。犬が苦手な自分が成長できた確かな一歩のような感触を得ることが出来ますので、ぜひ試していただきたいです。
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