犬の寝床はどこが適しているのか

伝えたいこと

犬の寝床はどこがいいのか考えてみた

我が家の犬は家の中を自由に動き回れる状態でも、1日の半分以上は決まった場所で寝て過ごしているように感じます。そしてその場所は、主に自分のゲージがあるスペースでじっとしています。幸い、最初に用意した場所を寝床として認識してくれたみたいで、何かあるとそそくさとゲージに帰っていきます。

我が家ではリビングにゲージ、そしてその中にキャリーバックを置き、そこをメインとして寝てもらうようにしました。冬場はその隣にドーム型のハウスを置き寒さ対策をします。留守番をしてもらう時も、ゲージの中に入ってもらっています。

飼いはじめのときからそのようにしているので、今ではすっかり、自分の部屋として使っているようです。

寝床=落ち着く場所

犬の寝床とする場所にも、いろいろ適している条件があるようです。簡単にまとめると、

「人の暖かさを感じられるが、うるさくない場所」

になりそうです。

良く候補として挙がるのが、リビングの端。家族が見渡せる場所に設置して、寂しくなく、かといって騒がしすぎない、時には、部屋に籠って一人の時間を楽しむ、そんな場所。なかなか贅沢な空間です。日本の住宅事情で、そんなところを追及するのは難しすぎる。そう思います。

要は、犬が落ち着ける場所をどのようにして作るかが大事なのだと思います。我が家では、リビングの一角を使っていますが、当初は、落ち着かなかったらしく、ゲージの柵をガジガジかじっていました。

目の前に人がいるのに、柵のせいでそばに寄ることが出来ない状態がストレスだったのでしょう。柱がものすごいことになってしまいました。

犬部屋の条件として、よく挙げられるものの一つに、寝床と犬のトイレは離れた場所を設定しましょう。というのがあります。犬は不潔な場所を嫌がる、というのが主な原因らしいです。が、我が家では同じゲージの中に設置しています。

というのも、何故かおしっこシートの端っこで催すため、必ずはみ出してしまうので2枚3枚とスペースを取らなければならないからです。部屋のかなりのスペースをおしっこシートで埋めることになってしまうので、犬用スペースとして空間を区切って犬のワンルームのようにしました。手を伸ばせば何でもある、という状態です。寝るときも、ご飯を食べるときも、トイレをするときもそのスペースに戻る、という習慣をつけさせました。

ゲージの中を嫌いにならないように、意識したことがありま。それが、「罰としてゲージの中に閉じ込めない」ということです。その空間に入ると落ち着く、という状態にしたいのに、閉じ込められたという意識を持たれると意味がありません。嫌がってゲージの中に入らなくなってしまいます。

ゲージに閉じ込めなければならなくなったときは、必ず声をかけ、撫でることをしてきました。そのせいか、ハウスの指示を出してもある程度素直に聞いてくれます。特におやつで釣るようなことをしなくても言うことを理解してくれるようになったので、普段からの声掛けがとても大事なんだと感じました。

寝床の形

これは犬の性格によって変わると思います。犬は基本的に穴倉を好むと言われています。が、本当にそうなのでしょうか。私はこれまで3匹の犬を見てきましたが、穴倉に好んで入る犬は、今のFちゃんだけです。ドーム型のものを設置しても、屋根の上に上がりドームをつぶしてベットにしていました。

犬の習性として、穴倉に入ることで安心する。というのがあるのかもしれませんが、一概にそうと決まっているわけでもなさそうです。その場に応じたくつろぎかた、というのが犬の世界でもあるようです。

Fちゃんの場合、本気で寝るときや、何か怖いことがあった時はキャリーバックの中に入り込みます。夜はリビングから誰もいなくなるので、どうなっているのか分かりませんが、私が起床した時は、たいていの場合キャリーの奥のほうで丸まっているので、その姿を確認することが出来ません。

ところが、日中はこうなります。

見事に屋根の上。犬は高いところが苦手だから、散髪をする際は、台の上にのせて散髪する、ということを聞いたことがあったのですが、彼女は、完全にくつろいでいます。ソファにでも座っている気分なのでしょうか。

気温によって場所を変えているのか、屋根の上にのっているかと思えば、下のアルミ板に寝そべったりしています。誰か人がそばに居れば、体に寄り添って転がり、さすってくれと要求してきます。そして深い眠りに落ちていくようです。

結局、寝床の形、というよりはここに居れば安心、安全という場所が気持ちよく過ごせる場所なのだろうと思います。ただし、室内温度は気にしました。場所がリビングなので、夜間は空調をOFFにします。窓を開けるわけにもいきません。

夏場は、水の管理と、アルミ板を引いて少しでも涼をとってもらい、冬場は、底冷えを和らげようと、ホームセンターで売っている断熱シートを敷き、カーペットをその上に置きます。寝床の下には犬用の湯たんぽのようなものを置きます。少し温度が違うところをつくることによって、犬が自分で暖かいところ、冷たいところを選べるようにしました。

結局どんな寝床が良いのか

結論としては、犬を飼う環境によって変わってくる、ということです。「犬とはこういう生き物です」という定説も大事かもしれませんが、それに囚われすぎることなく、家の状況、家族構成、生活環境、そして犬の性格を考慮して、試行錯誤して、より良い場所を探せばよいのかな、と思います。

個人的には、日中は家族が集まりやすい場所で、夜は静かに過ごせるリビングや台所付近が良いんじゃないかと思います。とにかく、犬がリラックスして寝ている場所を見つけて、その付近を寝床に仕立て上げるほうが、いろいろな理屈から、ここはダメ、それはダメ、と考えるよりもいいんじゃないでしょうか。

そんなお気楽な私でも気を付けたことは、

  1. 寝床に無理やり放り込むようなことはしない
  2. 寝床の場所を考えるときは室内温度にも気を付ける

の2点です。極端に暑い寒いがあるところでは、すこやかに寝ていられませんし、閉じ込められてしまい、自由を奪われる、と感じた場所でリラックスできるはずもありません。

難しく考えすぎず、とにかく、家の事情とを鑑みて、犬が安心して過ごせる空間を楽しみながら見つけてください。

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