犬が怖い子供。子供が怖い犬。

子供も犬もお互いを怖がっている可能性がある。

私は子供の頃、ものすごく犬が怖くて、姿を見ると動けなくなるほどでした。大人になった今でも、よそ様の犬を見ると、出来るだけ近づきたくないと思ってしまいます。

それでも、犬と一緒に暮らすようになって、子供の当時、犬の何が怖かったのか振り返る余裕ができました。吠えらる。唸られる。追いかけられる。噛みつかれそうになる。これらのことが、本当に怖くて、犬と出会うと、今にも襲われそうな恐怖を覚えたものです。

当然、なぜ吠えられるのが、なぜ逃げても追いかけてくるのか、全くわかりませんでした。それが怖さに拍車をかけていたのと思われます。

しかし大人になり、犬と暮らすようになって、近所の公園を散歩していたときに、その「なぜ」が少しだけわかりました。

それは、子供はスキンシップの加減が上手くできないことと、行動の予測がつかないこと

たまに、家族連れの方とすれ違うと「さわってもいいですか」と聞かれることがあります。そして、お子さんがさわろうとします。この時、さわる場所を、我々がうまく誘導してあげることができればいいのですが、勢いよくこられると、どうしようもありません。

犬の顔の前に手を持っていき、視界を塞ぐような形で撫でてしまいます。見えない状態から、体をさわられるのは、かなり怖いと思います。

幸い、うちの愛犬は嫌がって威嚇したりする性格の子ではなかったので、事なきを得ましたが、最悪の場合、犬が咬んでしまう場合もありえます。

ただ、うちの子は嫌そうに、嵐が過ぎ去るのをじっと固まって待っていた、という様子でした。

また、すれ違うときの別パターンとして、「あっわんちゃんっ」と大声で声をかけられる場合があります。

突然のことなので、大人である私もびっくりするので、犬も当然驚きます。言葉の意味がわからない分、大きな音が突然聞こえたのと同じような感じかするのかもしれません。

散歩の時に、愛犬の様子を伺っていたら、大人には愛想を振りまき、笑顔で「撫でてもいいよ」と合図をしながらすれ違うのですが、子供がそばを通ると、足早にその場を立ち去ろうとします。

予測のつかない動き、加減がされないスキンシップは人間相手でも、少し警戒してしまいます。

もちろん、予測のつかない動きは犬もします。よそ様の犬を眺めていると、子供のことが大好きで、ずっと子供の足元について回る犬もいました。

犬のことが好きな子供なら、問題ないのですが、犬のことが苦手な子供からしたら、「なんで逃げてるのに追いかけてくるの」という状態です。

子供が逃げるとき、割と右に左にと小刻みに移動方向を変え、逃げようとするので、犬からしたら予測のつかない動きが面白く、遊んでいるような感覚になるのでしょう。

勢い余って、歯が当たって咬まれたような感じになる時もあるかもしれません。楽しくて吠えてしまうかもしれません。

しかし、犬のことが怖いと思っている子供には、楽しいから吠える、という行動が理解できません。もしくはその動きが怖くて犬は警戒して吠えているのかもしれません。

結局、お互いの行動が理解し合えないから、怖いという感情が芽生えてしまうのだと感じました。そばにいる大人も、それぞれの立場、犬の飼い主さんなら犬の立場、親御さんは子供の立場からしか物事が見えないので、分かり合えない。

とてももったいないことだと思います。ただ、いくら説明して、意味を理解できたとしても、怖いものは怖い。ならばせめて「怖い」が「嫌い」にならないよう、違う立場からの視点を考えるようにしていきたいものです。

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