横断歩道を渡りたくない犬を見かけた話

犬は家の場所をしっかりと覚えている、かもしれない。

先日、車で外出していた時のことです。信号待ちで停車していた時、前の横断歩道を、犬とその飼い主さんが渡ろうとしていました。

ところが、犬は横断歩道の三分の一ほどの位置で座り込んでしまいます。飼い主さんが何か声をかけて、犬は腰を上げ二歩ほど進みますが、また座り込みます。私は横断歩道が苦手な犬もいるのだなぁ、と眺めていました。

そうこうしているうちに、歩行者用信号機が点滅を始めます。飼い主さんは横断歩道の真ん中で諦めたのか、犬を抱えて渡りきりました。そして、渡りきった後も、飼い主さんは犬を抱えたまま、歩道を歩いて行きました。

ここから私の妄想が始まります。犬が横断歩道の真ん中で動かなくなった理由を考えはじめました。

最初に感じたのが、横断歩道が嫌いということ。目の前を車が走る所を横断するのはかなり怖いことでしょう。人間は信号機の意味を知っていますが、犬はわからないでしょう。横断している途中で車が横から来るかもしれない、と考えているかもしれません。

だとしたら、横断歩道を渡った後、犬を降ろすはず。そこで次に私が考えたのが、単純に疲れた、ということ。幼児と一緒で地面に座り込み抱っこを催促する行為です。我が家の愛犬も、そして子供にもやられました。

うちの奥様は犬と子供のW抱っこもよくしていたようです。お疲れ様です。

散歩が大好きな今の愛犬も、歩き過ぎると明らかにヘロヘロになっています。愛犬の体調と体力を普段からよく見極めて、距離や散歩にかける時間を調整することが大事だと痛感しました。

犬が動かなくなる理由をもう一つ思い出しました。それは、そっちに行きたくないアピールです。我が家の場合、特に散歩を終わらせて、家路に着こうとした時です。

この角をまがると家に帰るとコースに入る、それがわかっているようで、座り込まないまでも、別の方向へ我々を誘導しようとします。ひょっとしたら、見かけた犬も横断歩道を渡ると家に帰らなければならない、と思い渡ることを拒否していたのかもしれません。

そうなると散歩のたびに、横断拒否からの抱っこというやりとりが行われているのでしょうか。なかなか大変です。

散歩コースをいくつか作り、できるだけ一定のコースを歩かないようにする、という散歩の秘訣をみたことがありますが、犬も賢いようで、車のクラクションに驚いた我が家の愛犬は、いつもは通らない道を必死で歩いて、最短ルートで家まで辿り着きました。

動物の帰巣本能はすごいものだと感心しました。遠くで逸れた犬が、無事家まで帰ってきた、という物語を耳にしたことがありますが、十分あり得る話だとこの時感じました。

毎日の散歩でも、犬と人間それぞれの思惑があり、さまざまな攻防がなされているのかもしれないと思うと、一回一回を思い出として、大事にしていかなければならないな、と思った光景でした。

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