犬に関わっているから知っている犬の知識。
先日、ドッグランに犬と訪れたところ、犬を連れていない家族がやってきて、その子供に愛犬が追いかけまわされ、愛犬が怯えてしまった。という記事を見ました。
とくに、子供特有の奇声をあげながら追いかけていたとのことですので、愛犬さんの感じた恐怖は相当なものだったのでしょう。
まず、ドッグランは犬が遊ぶ場所であって、子供が楽しむところではありません。見ず知らずの犬を追いかけ回して良いはずがありません。そもそも、犬を連れていないのに訪れる場所ではありません。
犬を長年飼っている方ならば常識の範囲として分かっていることです。しかし、犬を飼っていない人や犬と暮らしていても経験の浅い人はどうなのだろうか、と記事を読みながら思いました。
私も犬と暮らすまで犬に対して、漠然としたイメージしか持っていませんでした。
基本的にマイナスなイメージしかないのですが、なんとなく犬は走ることが大好き、という勝手なイメージがありました。多分そのような方は多いのではないでしょうか。
おそらく、ドッグランで犬を追いかけていた子供は犬と遊んでいるつもりだったのでしょう。その親も犬が怖くて逃げているなど想像すらしなかったことと思います。
ドッグランという特別な場所に来るからにはそれなりの知識を得ておくべきだとは思いますが、大前提として、追いかけられると恐怖を感じる犬もいるということを知らないと、今回のようなことが発生してしまいます。
今回のことで特に私が思ったことは、マナーというのは、知らなければ違反しているかどうかも分からない、ということです。
そしてそのマナーは、興味のある人しか調べない。今回の場合、ドッグランのマナーを動物関連の記事や犬の情報誌で掲載したところで、基本的に犬に関わり合いの持たない生活を送っている人の目には届かないと、私は思います。
昨今、保護犬、猫の問題で国がもっと関わってしっかりとした制度を作るべきだという声が聞こえてきました。確かにそれも目先の問題として大事です。ですが、もっと根本的なところを重要視しても良いのではないでしょうか。
それは幼児期からの教育です。信号の渡り方などの交通ルールと同じように人間以外の生き物も周りで生活していることが当たり前となるような、考え方ができる教育をする。
そのような仕組みを官民一体で作り上げ、犬などのペットと無関係な生活を送っている人を巻き込んでいくことこそ、急務であると感じます。
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