辻監督から馴れ合い禁止令の発令

殻を破るために必要なこと

辻監督から、選手、コーチ間の関係が甘すぎる。野球に甘さは必要なく、この関係を変えていくことが一つ殻を破ることにつながる。という趣旨の発言があったようです。

仲が良いことは悪いことではありません。お互いに言いたいことを言えることは、納得して練習することでスキルアップが期待できます。

より自由な発想で練習に取り組むことも出来るようになるでしょう。これまでの方にごだわらない、新しいやり方が見つかるかもしれません。

しかし、それもそれらを意識しているときの話。大抵の場合、自由な空間は一人一人の裁量に任されることが大きくなり、やる人間、やらない人間に別れていき、やがて馴れ合いの場へと変わっていきます。

恐らく、去年までは管理される、やらされる練習からの脱却を目的として、個人の裁量を重視してチームの雰囲気を作ってきていたのだと思います。

そのもう一つ前は、あまりに自由すぎるチームカラーを修正するために、伊原さんを監督に据えましたが、ちょっと失敗。ですが、やらされたくないなら、自分で磨き上げるしかない。という意識をもたらしてくれました。

そして現在。チームとしてはリーグ優勝2連覇。そして3位という結果を残しました。しかし、どのシーズンも日本シリーズには行けませんでした。今のやり方の限界を感じたのでしょう。この数年と同じやり方をしていては、よくて現状維持しかできない。という判断の元の馴れ合い禁止令だと思います。

単純にコーチが威厳を持ち、練習の雰囲気を引き締めるだけの目的ではなく、コーチする側も、選手に認められるためのトレーニング方法を考案させること。

上司は部下に認められなければ上司にはなれません。そのためには、選手が今求めていること、コーチが見てその選手の伸ばしたいところを擦り合わせてトレーニングを組むことが第一歩になります。

それをするためには、一方的な威圧感だけの接し方ではいけません。逆に話しやすい関係を作ろうと馴れ合うことも歯止めが効かなくなる可能性があるのでよくありません。

これまでも、やる時はキッチリやる。ということがなされていたのでしょうが、もう一歩前に進むために、何かを変えなければならないと、監督は感じたのでしょう。

ただ、昔に戻すということではなく、管理、自由の良いところ取りをして、更に高い次元での野球ができる環境になることを願っています。

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