犬を怖がっていることを、飼い主さんに認識してもらえると、恐怖が少し和らぎます。
犬の散歩中の人を見ると、スマホを歩いている人をが割とよくいます。周りを見ない、犬のことも見ない。側から見ると、とても危ないと思えるのですが、当の本人は何食わぬ顔。
愛犬が変なものを拾い食いしないか心配ではないのだろうかと、勝手にヒヤヒヤしてしまいます。きっと、愛犬が排泄しても気が付かないことがあるのだろうな、とモヤモヤもしています。
犬の雑誌などにも、ながら散歩はやめましょうと啓蒙活動として記載されていることもありますが、その理由は大抵、犬が危ない目に遭うからと結論付けられています。
もちろんそれもある。
だけど、もっと声を大にして言いたいことがあります。
飼い主さんが目を離している犬は、犬が怖い人からしたらただの凶器です。横をすれ違うだけでも、冷や汗をかきながら通っています。そんな人もいるのです。
特にシェパードなど威圧感たっぷりの犬を飼ってらっしゃる方は自覚を持ってほしいと思います。飼い主さんが通りすがりの人を脅そうと思っているわけではないことは分かります。しかし、私は横を通る自信がありません。
吠えられたら、唸られたら。なんなら見つめられるだけでも、足がすくみます。敵意があるかどうかなんて関係ありません。そばにいるというだけで恐怖の対象になるからです。
そんな状態で飼い主さんがスマホに注視して、周囲の状況を把握していないことは、大問題です。犬を放置しているように見えるからです。
飼い主さんには犬の安全、健康だけではなく、愛犬が他者に迷惑をかけているかもしれない、という視点も必要だと私は感じています。
文章にするとキツくなりますが、周りの人が全員、犬のことが好きなのではなく、犬について否定的な人も必ずいます。
何も迷惑をかけていない、と思うでしょうが、気が付かないところで不快な思いをしている人がいる可能性があります。最低限の対応として、散歩中は愛犬から目を離さないようにお願いいたします。飼い主さんに自分が犬のことを怖がっていると認識してもらえている、ということがわかるだけでも、犬に対する恐怖が少し和らぎます。
コメント