犬が苦手でも最低限しておきたいしつけ

伝えたいこと

犬が苦手な私が行ったしつけ

犬と暮らし始めて10数年。出会いがあり、別れも経験しました。これまで3匹の犬と過ごしてきたのですが、赤ちゃん犬から一緒にいたのは2匹のみ。そんな彼、彼女に犬が苦手な私がどんなしつけをして、その結果犬がどのように私と接するようになったのかを書いてみようと思います。

指示に従ったときはとにかく褒める

ゲージに戻る指示や、おすわりなどの「待て」系の指示を聞けたとき、トイレを指定した場所でできた時はとにかく褒めちぎりました。普段はボディタッチを出来るだけしないようにしているのですが、その時ばかりはとにかく撫でて褒めまくります。

もちろん本当にうれしいし、褒めてやりたいのでボディタッチをするのですが、もう一つこちらの思惑があります。普段あまり接してこない人間が、その行動を取ったら、喜び、撫でてくれる。と思ってほしいからです。私が出した指示ではなく、他の家族が指示を出した時も、成功すれば一緒に褒めます。

叱るときは目を見て叱り、目をそらさない

こちらがやってほしくないと思う行動をとった時は、まず柏手を打ちます。当然いんはびっくりして行動を止め、音の鳴ったこちらのほうを向きます。すかさず私は近くに行き、「ダメ」と言いながら犬の目を見つめます。表情は怒った顔をします。その時に、私は絶対に目をそらさないようにしています。

何となくですが、先に目をそらすと負けたような感じになりそうなので、とにかく犬が目をそらすまで見つめ続けます。たいていの場合は、怒られていることをごまかそうとして指あたりを舐めに来ます。あまり長々続けても、意味がないので指は舐めさせませんが、それで終わりにします。

また、柏手や何かをたたいて音を出し、犬を驚かせて行動を止めることは、犬が大きな音に敏感になり怖がるようになってしまうという話も聞きます。どちらかというと邪道な方法のようなのでお勧めはしません。とにかく、動きを止めてこちらを向かせる、という手段があればそれを活用してください。

ただし、この叱り方は、一緒に暮らしている犬だけに行うようにしてください。あまりなじみのない犬にすると噛まれる恐れがあります。

教える指示は最小限にした

指示として出す言葉は、私が思う必要最小限にしました。ゲージに戻る「ハウス」、「お座り」からの「待て」そして行動を促す「どうぞ」、そして行動を止めさせる「ダメ」です。

たったこれだけの言葉ですが、正直な所、中途半端な状態です。「ハウス」は犬が何が何でも戻りたくない、と思っている時はその場から動きませんし、「お座り」もきちんとその姿勢をとるときもありますが、ふせ、の状態になるときもあります。これに関しては、どのような姿勢でも、「待て」の状態になればよいので不問にしています。

指示に従いたくない歩羽

で、肝心の「待て」ですが、長い時間は持ちません。ご飯をあげるときに、準備が終わるまで、「待て」をするのですが、待っている間、ずっとガウガウ言っています。「どうぞ」の前に体が動き出してしまうことがしばしば。テレビでよくやっている、最上級のお肉を目の前にして、3分間食べるのを我慢できるかチャレンジの真似をしてみたこともあるのですが、なんだか、見せびらかす拷問を行っているみたいで、心が痛みました。

散歩の時、隣を歩かせようとはしないが、私の歩くペースは維持する

散歩の時、普通のしつけなら、犬は自分のすぐ隣を歩かせるようにしましょう。と書かれていますが、私はリードの範囲ぐらい自由に歩かせてあげたいと思っているので、私の前を行き、後ろで道草を食ったりと、割と自由に歩かせています。

その代わり、リードは短めに持ち、私の歩くペースで散歩を行います。引っ張られたり、リードを長くして行動範囲を広げすぎると、急なトラブルに対応できなくなってしまい、怪我をしたり、誰かに怪我を負わせてしまうかもしれないからです。ですので、理想は足元を離れないように歩かせることなのでしょうが、甘々な飼い主なので、守ってあげるから、手の届く範囲で自由になさい。と思って行動させてしまいます。

それでも歩くペースをこちら側で調整して、主導権はこちらにある。というのを意識して散歩させています。

しつけの結果

以上が、「しつけ」として、私が行った、行っている、ものになります。どれも1回すれば終わり、というものではなく、繰り返し行うことで、徐々に成果が出るものだと思います。けっして即効性のあるものではありませんが、これらを意識して犬と接した結果、

赤ちゃん犬から接した2匹の犬は、両方とも奥様の指は甘噛みいますが、私の指は甘噛みを一切しません。そして、私が出した指示は80%ぐらい聞きます。普段は基本的に吠えませんが、玄関チャイムが鳴ると何事だ、と吠えまくります。私は、犬は吠えて当然。と思っているので、うるさいとは思っていますが、無理やり止めさせることはしていません。

奥様や、子供からは、歩羽ちゃんはお父さんの言うことはよく聞く、と言われていますが、犬が本当に信頼しているのは、いつも一緒にいる奥様のほうです。私からすれば、いつも甘やかしてばかりいるように見えるのですが、怖い思いをしたときに助けを求めるのは奥様であったり、我々がくつろいでいる時にピッタリ寄り添ってくるのは、やはり奥様のほうです。

しつけによる主従関係や家族内ランキングを構築するよりも、きちんと愛情をもって接しているほうが親と子供のように無償の愛情を与え、そして貰うことが出来るのだと実感しています。犬も本音で行動できる、甘えられる人が欲しいのではないでしょうか。

他者に迷惑をかけないようにしつけを行うことも大事なのですが、言うことを聞かせようとする為のしつけよりも、とにかくコミュニケーションをとる。犬がこの場所に、この人と一緒に居れば安心だ、という気持ちを持ってもらえるような環境づくりのために、しつけを利用すればよいのではないでしょうか。

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