ペットショップの生き残り策。基本のしつけを行うための予備知識を、ペットショップで教えておくことはどうだろうか。

ペットショップにできることを考えてみた

最近、ペットショップの存在が否定される記事をよく目にします。狭いショーケースに展示して販売する方式や、お金さえ出せば気軽に購入できてしまう現状に「待った」をかけています。ペットショップという簡単にペットを買える場所があるから、ペットを生産する側も無理な繁殖をして儲けようとする。しかも、無理に繁殖させる業者ほど、動物の管理が杜撰という悪循環。

本当にペットと生活がしたい人は、保護施設からの引き取りや、きちんとしたブリーダーさんからの直接購入すれば良い、という意見が出ることはよくわかります。世間ではペット問題を解決するにはこの方法一択、といった風潮です。

私はそのことについて、常に疑問を抱いている人間です。なぜペットショップが悪者にされなければならないのか。悪いのは、エンドユーザーであるペットとの接し方を学ばない飼い主であることは明白です。

ペットの虐待や、飼育放棄をなくすためには、エンドユーザーである飼い主さんがそれぞれのペットとの付き合い方を知っておく必要があります。現状は、その知識を得る方法はこれまでの経験、や本などで勉強するといった独学がほとんどであったと思われます。

とは言いつつ、ペットの飼い方を学べる場所があることは私も知っています。しつけ教室などに通えば独学ではなく、トレーナーさんからキチンとした教育を受けることができるでしょう。ただ、私個人の思いですが、敷居が高い。

当然有料、ということもありますし、学習塾に通うというイメージになるのか、腰が上がらない。近所に教室がない場合が多い。そして何より、この手の教室はペットがいてはじめて通う場所です。本来なら、飼う前に得ておかなければならない知識です。

この手の知識は、興味のある人しか学ぼうとは思いません。興味を持つ人とは、やはりこれからペットを飼おうと思っている人ではないでしょうか。その人たちが、一番気軽に行ける場所は身近に存在してくれる、町のペットショップということになると思います。(ブリーダーさんや保護施設は初心者にはハードルが高すぎます。門前払いをくらいそうです)

ここで問題となるのが、お金さえ出せば、即日でペットを連れて帰ることができること。これを無くせば、ペットショップの生き残る道も見えてくるのではないでしょうか。

飼いたいペットを連れて帰る前に、ペットショップに一定期間飼い主さんが通い、飼いたいペットをペットショップ監修の元しつける。ご飯、おやつのあげかた、トイレシーツの上でトイレをさせるトレーニング、要求吠えをしなくて済む接し方。などなど、どれぐらいの期間が必要なのかは分かりませんが、免許取得のような感じで講習を受けることを義務付けることができれば、「知らなかった」をなくしていけるのではないかと思います。

また、これまでペットを飼ったことがあるベテランの人も新たにペットを迎え入れる時は、免許の更新といった形で受講する。そうすれば、昔ながらの飼い方をアップデートしていけるのではないでしょうか。

国はペットショップに対して、講習のカリキュラムを組むことができる資格を与え、ペットショップはそれを根拠として、エンドユーザーにペットを飼う知識を学ばせるばを提供する。そしてエンドユーザーはその知識を持って、国や自治体がつくる免許交付センターで試験を受けて資格を得る。という流れが良いのではないかと考えます。

この免許制度に、ペットショップは必要なのか、という疑問もあるかと思いますが、先ほども言いましたが、直接ブリーダーさんや保護施設でのやり取りは、ペット初心者にはハードルが高すぎます。これでは、ペットが身近なものではなくなり、大多数の人が占めるであろう、ペットを飼ってない人、関心がない人といった一般社会との隔たりが大きくなってしまいます。

殺処分ゼロ、保護犬猫を可能な限り減らす、という取り組みは、ペットを飼う人の人口を減らすことではないと、私は思っています。誰も迷惑に思うことなく、当たり前の生活としてペットと散歩し、隣の部屋に犬が居ても居なくても、誰もが気にとめることのない社会をつくることが、これから必要となるのではないでしょうか。

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