長年、犬と暮らしている人ほど、犬への接し方を見つめ直した方が良いと思う。
時代と共に犬との暮らし方も、周囲の環境も少しづつ変わっているようです。昔は許容されていたことが、今は許されなくなっている。そう感じる方もいらっしゃることだと思います。
例えば、玄関先に鎖で繋がれた犬。最近ではほとんど見なくなりました。小型犬も大型犬も室内で飼うことが推奨されています。
犬の食事も、夕飯の残り物を混ぜてあげていた時もあったでしょう。しかし、今では犬にあげてはいけない食べ物がしっかりと把握されていたり、人間用の味付けは犬にとっては塩分や糖分の取り過ぎになることから、やってはいけない行為になっています。
長年犬を飼っている人はこのことに気がついていない可能性があります。飼い始めた時の犬の常識のままで犬と接しているからです。世間で迷惑行為だと言われていることの意味が理解できていないことがあるように思われます。
これはある程度仕方がないことだと、私は思います。いきなり価値観を変えろ、と言われても難しいでしょう。なので、なぜ迷惑なのかを、しっかりと周知させる必要があるのです。
〇〇は人の迷惑になるのでやめましょう。というフレーズはよく目にします。そこからもう一歩つっこんで、迷惑の具体的な内容も伝えた方が良いと思います。人を噛む、吠えて人を怖がらせる、などです。
そして、自分の犬が人を噛む噛まない、吠える吠えないに関わらず、今はこんなことを注意しなければならないんだと、犬の飼い方、接し方についての情報を定期的にアップデート出来るような仕組みを行政や、ペット業界がつくっていくべきだと考えます。
また、忘れてはならないことは、迷惑行為そのものの内容は今も昔もそれほど変わっていません。昔はその行為を周囲の人が我慢してくれていたのです。今は、その不満の声を発言しやすくなってきたということです。
犬との生活は、周囲の犬と関わりのない生活を送っている人の協力や我慢があって成立していることは昔から不変のものです。
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