犬と思いがけず1対1になった時の話
結婚を機に、苦手な犬と一緒に住むことになったのですが、それまでの人生でペットを飼った経験といえば金魚とザリガニぐらい。しかもエサをあげるぐらいしか接してこなかったので、ペットとどのように向き合えば良いのかわからない日々をしばらく過ごしていました。
基本的に、私は犬のことを遠くから眺める生活を送り、少しづつその存在に慣れるよう頑張っていたのですが、ある日、私が休みで、奥様が出勤する日が発生しました。
生まれて初めて犬と1対1で過ごす1日。かなり緊張しました。何をどうしていいのか全くわかりません。犬に何か要求されていたとしても、どのように対応すればいいのか想像できませんでした。
急に吠え出したら、どうやって辞めさせたらいいのだろう。暴れ出したらどうしよう。まだ犬に触れることすら、意を決しなければできなかった頃なので、何も問題が起きないよう祈ることしかできませんでした。
奥様が仕事に出かけ、2人きりになり、しばらくすると犬が私の前に来て、じっと私を見つめてきます。明らかに何かを訴えている。それはわかるのですが、何を要求しているかわからない。
ごめんな、わからないです。というようなことを繰り返し犬に話しかけていると、諦めたのか側から離れて行きました。
それが朝9時ぐらいの出来事。それから奥様が帰宅する18:00ごろまで、玄関前でずっと寝ていました。
この人は自分の相手をしてくれない、何を言っても無駄だと思ったのでしょうか。文句を言うことさえ意味がないと言われたような気がしました。
これではいけない、と覚悟を決めて、犬とスキンシップをとるよう努めるようになりました。お陰で、スキンシップをとった犬には触れることができるようになりましたし、愛犬が訴えてきていることもなんとなく分かるようになりました。
もちろん完全に理解しているわけではなく、プランAがダメならBを試すというような方法ですが、それも犬とのコミュニケーションのひとつかと思い、日々過ごしています。
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