犬が苦手だけど犬と一緒に散歩してみた。

犬が苦手な人があえて、犬と散歩する意味

犬が苦手な人があえて、犬と散歩する意味

犬が怖くて、苦手な人生を歩んで30年。結婚を機に犬と暮らし始めて早10年。一番変わったところは、外で犬を散歩している人たちとすれ違っても、極端な嫌悪感を抱かなくなったことです。

それまでは道ですれ違う時などに、飼い主さんや、犬の行動に心の中で舌打ちをすることが多かったのです。犬に何かさせるのではないかと怖がっていたからです。

犬の行動が気にならなくなって、変化したことは、自分の気持ちだけではありませんでした。

犬とその飼い主さんとすれ違う時の、飼い主さんのあからさまな面倒臭そうな表情が無くなりました。これはこちらが発しているであろう、犬に対する嫌悪感が飼い主さんにも伝わっており、すれ違う時に余計な気を使わなければならないところからきていたもの、と思われます。

自分自身が犬と生活するようになって、こちらが◯◯をしなければ、犬は△△してこない。という犬の習性的なものがわかってきて、犬とすれ違っても必要以上に犬に怯えることはなくなりました。ちょっとだけ犬についての知識を得たことで、不快に思う、思わせることを減らすことができたのです。

犬の散歩で注意していること

とはいいつつも、100％嫌な思いをしない、させない、というのはなかなか難しいものです。そこで犬の散歩ビギナーな私が犬の散歩で特に気を付けていることをいくつか列記していきます。

①人とすれ違う時はリードを犬の首付近まで短く持ち、道の端によって立ち止まりる。そして、先に行ってもらう。

すれ違う人が、犬好きか、嫌いな人かを瞬時に判断することは出来ません。仮に小さな子供が、嬉しそうにワンちゃん、と言ってそばに寄ってきたそうにしても、その親御さんが、犬に触れることに嫌悪感を持っているかもしれないからです。

また、ビギナーな私は、犬を足元そばにピッタリとつけて歩かせることが出来ません。なので万が一の場合に備えて、いつでも犬を抱きかかえられるように短めにリードを持っています。

②一人では犬と散歩には行かない。

何かしらのトラブルがあった時、犬を完全に制御できるか分からないからです。家の中では名前を呼べばそばに駆け寄ってきますが、外でそれが出来るかどうかは未知数です。散歩しているちょっとテンションの上がった犬に、普段の躾が適用されるかどうかが、ちょっと心配だからです。

③マーキングの場所に気を付ける。

マーキングは犬の本能によるものなので、行為を否定することは出来ないのですが、嫌な人は絶対にしてほしくない行為でもあります。玄関先や、そのそばの電柱など避けたほうが良い場所はかなりあります。そう言った場所をくんくん匂い出したら、力ずくで先に進むようにしています。

④犬の散歩同士ですれ違ったときの対応

人とすれ違う時は、いったん立ち止まって先に行ってもらう、と書きましたが、犬とすれ違う時はリードを普段よりもさらに短めに持って、こちらが速やかにその場を去るようにしています。私がよそ様の犬と出来るだけ触れ合わないようにしたいからです。軽い会釈も忘れません。

楽しかったこと

住宅街を散歩していると、家の中から、犬に吠えられることがよくあります。家の中の犬にとって、家周辺は自分の縄張りですから、よその犬が入ってくることに怒っているのでしょう。（ひょっとしたらこんにちはと、挨拶をしているのかも、ですが）近所の犬が吠えだしたら、縄張りの主張をしているのかもしれません。大目に見てやってください。

吠えられた我が家の犬は、吠え返すことなく、そそくさとその場を後にします。マーキングをするそぶりも見せません。次の日にその家の前を通るときは、少しためらっているのがよくわかります。とても可愛らしいです。

また、時々ですが自分がどこにいるのか分からなくなるようです。調子に乗って、行きたい方向にどんどん進んで、最後には困って立ちすくむことがよくあります。一本違う筋に入り、家の件数的には我が家と同じ位置にある家の前に行ってしまい、「あれー？」となっている姿も面白いです。

月日を重ねると、ふとした時に犬の成長を感じることがあります。最初の頃は、グレーチングが苦手で前に進むのを拒否していたのに、気が付いたら軽々飛び越せるようになっていたり、道路を縦横無尽に歩こうとするのを必死で止めていたのが、歩き回る幅がが狭くなっていたり、とちょっとずつ大人になっているのだな、と感じる瞬間がとても楽しかったりします。