人は犬に癒されます。では犬が癒されるときってどんなとき?

飼い主を癒してくれる愛犬。では飼い主は愛犬を癒せているのだろうか

人間と犬の歴史はとても長く、生きていくため、一緒に働いてくれるパートナーとしての役割を持った犬と、そばにいることで心を和ませてくれる犬という、大きく分けて2種類が存在しています。犬種によってその区別はなされているようですが、私的には、前者が警察犬、盲導犬、牧羊犬。後者がその他の犬、というように単純に役割で分けたほうが良いのではないか、と考えています。

もちろん、その役割に向いた犬種、不向きな犬種があるとは思いますが、シェパードを見て癒される、という人がいるのなら、その人にとってシェパードは愛玩犬なのだと思います。そういった意味では、日本にいるほとんどの犬が犬種を問わず愛玩犬なのです。(番犬はどちらの部類に入るのかは悩むところですが・・・)

犬好きの人は、本当に犬と接することが大好きで、見ているだけでも満足できるようです。ペットショップで赤ちゃん犬を眺めて、とても幸せな気分になれるように、その愛らしい仕草や表情に夢中になります。一緒に遊んでた楽しい気分になったり、悲しくて部屋の隅で丸まっている時に体をくっつけてきて慰めてくれたりと、飼い主さんに寄り添ってきてくれます。

犬が苦手な私でも、仕事で疲れて帰宅した時に、尻尾を振って、全身で帰ってきたことを喜んでくれる姿を見て、寄ってこなくてもいいんだけどな、と思いながらもしっかりと嬉しい気持ちになっています。帰宅した時に愛犬がゲージから出てこないと、何があったのか不安になり、家族に異常があったのか、何故元気がないのかと聞いています。

気が付けば、我々を癒してくれる愛犬。そんな愛犬たちを、われわれ人間はきちんと癒してあげられているのでしょうか。

犬はどのようなときに、幸せを感じているのでしょうか。犬業界では、行動を支持してくれる飼い主さんの側にいることが、犬が一番安心して暮らせるのだ、と言われています。

また、物理的に、撫でることによるマッサージや、アロマの香りでリラックスさせる、というものも効果的かもしれません。

ですが、私が考える一番の犬の癒し方は、犬が犬らしく生きること、だと思っています。少なくても、飼い犬となった時点で、人間社会に適応していかなければならない、というストレスを抱えてしまっているのです。われわれに出来ることは、そのストレスをいかに少なく、より簡潔に出来るか、なのではないでしょうか。

ストレスのない生活など、ほぼ無いと言っても良いのでしょうが、それを少しでも取り除くことが出来たら、きっと人間と犬の歴史が、また新しいステージに移れるのではないかと思ったいます。

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