おそらく我が家の犬はわがまま犬
先日、わがまま犬の特徴とは、という内容の記事を見かけました。その特徴の一つに、散歩の時に好き勝手に歩き回る、というものがありました。
我が家の散歩そのもので、足元にピッタリ寄り添って歩くということを一切せずに、常に犬が半歩リード、気になった電柱、標識、草むらに向かって道をジグザグして歩きます。そして、我が家ではこれを直せる気がしません。
これは犬が自分のことをリーダーと認識していて道を先導している、ということらしいです。
また、他の特徴を見ても、叱ると不貞腐れる。名前を呼んでも無視をする。というものがあるようで、時々、我が家でも犬が眠たそうにしている時に発生します。
これらの行動の問題点として、犬が自分の感情を優先させている。つまり信頼関係が結べていない。ひいては飼い主さんの指示を聞かない。というものが挙げられています。
わがまま=信頼関係がない=指示を聞かない
という式になるようですが、本当にそうなのでしょうか。犬の知能人間の1〜2歳ぐらいと言われています。賢い子は3歳程度あるようです。いわゆる「魔の2歳児」
自我が芽生え、視界も広がり急速に移動範囲が大きくなる時期です。怒られたら自分の理屈で口答えをしたり、聞こえないふりをする。気になったものを見つければ一目散に向かっていく。
程度の差はあれ、誰もが通る道です。間違いなく、わがまま放題です。ではこの時、親と子供の間に信頼関係はないと言えるのでしょうか。親の言うことを聞かないから、また、上下関係をはっきりさせるために、しつけを行うでしょうか。
そんなことはないと、私は思います。
親のことを信頼しているからこそ、子供はわがままを言うし、しつけは上下関係のためにするのではなく、他人に迷惑をかけないために行うものだと考えているからです。
私は昔、犬のことを怖いと思っていました。外出中、当然犬の散歩と遭遇することもありました。その時、犬が飼い主さんの側をピッタリ歩いていても、ジグザグに歩いていても、視界に犬がいる、というだけで恐怖感を感じるのです。
ですから、飼い主さんの横を歩かせなければならない、という散歩のしつけは特に重要視されるものではないと思っています。
幼児と歩く時、駐車場や人混みなど、ウロチョロしてはいけないところでは手を繋ぎますよね。犬の場合はリードがあります。しっかり短く持って犬について行けば、ちゃんと行動を制御できます。
間違えてはいけないのが、長いリードを使うこと。狭い歩道で使用するには、犬の行動範囲が広すぎて、緊急時に行動を制御することができません。好きに歩かせてあげたい、と言う気持ちが強すぎると、それは飼い主さん自身のわがままになってしまいます。
わがまま犬だからダメ犬、ダメ飼い主、なのではなく、想定外のトラブルが発生した時に止められない、ということが問題なのだと思います。
個人的には、普段からしつけられている犬の方が不安です。例えば、普段はおとなしい犬が誰かに吠えかかっている、というのは我慢の限界に達しているということだと思います。そこに飼い主さんがいつものように、吠えるのをやめさせようと指示を出しても、興奮している犬の耳には届かないのではないでしょうか。
その点、普段からわがままな犬には、指示を出しても効果がないと分かっているので、強制的にやめさせる行動をとります。
正直なところ、吠えている、人を追いかける犬を言葉で制御する、という悠長なことするよりも、さっさと犬を抱きかかえてくれ、と思ってしまいます。その方が安心します。
しつけを行うことを否定するわけではありません。犬とのコミュニケーションには絶対に必要だと思いますし、迷惑行為防止のためには不可欠なことでしょう。わがままだからしつけなければならない。ではなく、周囲の人に迷惑をかけないためにしつけを行う。という考えを持っていきたいと、私は思います。
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