犬の性質という言葉で片付けたくない、犬の優しさ。
先日、日々の疲れからか、奥様が体調不良となり寝込んでしまいました。
普段は奥様に対して、少々ワガママがすぎるところがある愛犬。指を甘噛みしたり、何か要求する時には偉そうに吠えたりするような子です。ひどい時には、髪の毛をまとめているシュシュを奪い取ろうとします。
この後、奥様が諦めて、見事シュシュの奪還に成功していました。
そんな、飼い主を飼い主とも思っていないかのような行動をとる愛犬ですが、奥様が寝込んでしまった時は様子が違いました。
ずっと布団の側で一緒に寝ています。
いつもなら、私が帰宅すると尻尾が取れんばかりに振って、おかえりの挨拶をしてくれるのに、この日ばかりは、チラ見だけ。
視線だけこちらに向け、じっと見つめてきます。まるで、奥様が寝ているんだから、静かに行動しろ、と言われているかのよう。
病気の飼い主を守ろうとしているように思えてしょうがありません。犬の行動学的考えたら、理想とは違う答えになってしまうのでしょう。
ですが、病気の奥様を労わるように、そばでじっとしている姿を見たら、冒頭のようなイタズラは、飼い主さんを馬鹿にしておこなっているのではなく、気を使わず、本音をぶつけられる相手だと思っているのだと思えてきます。
本当のところは分かりません。そうであって欲しいという私の願望です。
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