すれ違う人の視界に犬が入っているとは限りません
犬のことが苦手や怖い人にとって、犬が視界に入っているだけで恐怖を感じてしまいます。こんなに広い公園なのに、こんなに離れているのに、という問題ではないのです。
ですが、それはまだ最悪な状況ではありません。遠くから視認できた場合、「側によらないようにする」という選択が可能だからです。遠回りになっても、犬に近づかないよう迂回することができます。
一番困る状況は、突然目の前に犬が現れた時です。逃げ場がないからです。
曲がり角など見通しの悪いところは仕方がないことですが、公園など広く見通しの良い場所でもよくあります。こちらが驚くと、犬の飼い主さんは大抵の場合、怪訝な表情をされます。
飼い主さんは犬を連れて、散歩やレジャーをしているので、犬が側にいることは当たり前。犬がいて当然の空間です。ですが、犬がいることを前提としていない人たちも、当然いるのです。
意識していないものは視界に入っていても、認識できない場合があります。
最近、家族でテレビドラマを見ていてそれを実感しました。
例えば、私はオーディオが好きです。ドラマの中でもよくスピーカーやオーディオ機器が部屋の家具としてセットされています。そういった場面になるとすぐにそのオーディオに目がいってしまいます。しかし、他の家族は全くその存在に気が付きません。
反対の場合もあります。私以外の家族は犬が大好き。画面の端を犬が通っただけでも反応しますが、私の目には飛び込んできません。ストーリーや登場人物を注視しているからです。
公園でも遊ぶことに夢中で、周りに犬がいることに気がついていない人がいるかもしれません。
自転車にも注意した方がよいかもしれません。運転している人も前方は注意しているでしょうが、人がいることは認識していても、意外と足元は見えていないことがあります。ぶつかられる可能性は決して低くありません。
自分の側に犬がいるのだから、周りの人もそれを認識できて当然、とは限らないということを知っていただけると幸いです。
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