公共の場では、無視をするという犬への躾はやめてほしい
犬の吠えぐせを解消するためのしつけとして、無視をするという方法が効果的であるとよくいわれます。吠えてもあなたの要求には応えませんよ。吠えても無駄ですよ。とわからせるために行うしつけです。
確かに必要なしつけだと思います。何かあるとすぐに吠えてしまう犬は、周りに騒音であったり、恐怖を与えたりといった迷惑をかけてしまいます。
当然、飼い主さんは、犬が極力吠えないようにしつける必要があります。
その有効な手段として、無視をするという方法があるのですが、時と場所を選んで行ってもらいたいと思います。
先日、ショッピングモールのベンチで犬とその飼い主さんが寛いでいらっしゃいました。するとその犬が突然吠えだしたのです。
その視線の先を見ると、別の飼い主さんに連れられた犬が通り過ぎています。犬語は分かりませんが、「どこから来たの」と声をかけていたのかもしれません。
問題は、この時の飼い主さんの行動です。ベンチに座ったまま、ずっとスマホを操作しています。おそらく、吠えても無視をする、というしつけを行っていたのでしょう。結局、よその犬の姿が見えなくなるまで吠え続けていました。
犬に対する知識を持っている人ならば、無視をするという犬へのしつけが行われているのかもしれない、と思えるかもしれません。
しかし、日常で犬と関わり合いのない生活を送っている人には、犬がうるさく吠えているのに、何もせずスマホを見続けた飼い主さん。というように見えたことでしょう。
そしてそれが、犬の飼い主さんのイメージとして見られてしまいます。
犬へのしつけはとても大事です。特に無視をするしつけはやり続けることが大事だといわれています。犬が吠えることによって、実害はあまりありません。騒音ぐらいなものなのかもしれません。
しかし、うるさいから怒る人よりも、何も対象しないから怒る人の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。他人からすれば、無視をする、という行為は、その場では何も対処していないのと同じことです。
しつけをするにも、時と場所を選ぶ必要があると私は思います。
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