AVアンプで音楽を聴く。それも有りだと思います。

雑記

ヤマハ AVレシーバー RX-A2Aを購入。

先日、10年ほど愛用していたAVアンプが壊れてしまいました。HDMI端子の接続が数カ所使用できなくなったり、ヘッドホン端子の接触が悪くなり、音が出たり出なかったりなど、数年かけて少しづつ故障していったのですが、騙し騙し使い続けてまいりました。しかし、ついに電源が入らなくなってしまいました。

正直な所、スピーカーでガンガン音を鳴らして、音楽を聴く、映画を観るという生活は行いにくい環境だったので、据え置きタイプのオーディオからは少し距離をおいており、ウォークマンとイヤホン、ヘッドホンをメインに音楽ライフを楽しんでおりました。

それでも、時折アンプからの音楽が恋しくなり、小音量で家族の迷惑にならないよう楽しんでいました。それが、突如電源がAVアンプの電源が入らなくなってしまったのです。

普段、それほど使っていなくても、使えなくなったとなると、なぜか急に使いたくなってしまう困ったちゃんです。

家族に泣きつき、購入したのはヤマハのRX-A2Aです。しばらく頭が上がりません。

オーディオの世界ではエントリークラスとはいえ、10万円近くもする買い物になります。じっくりと吟味した結果です。

なぜ音楽鑑賞にAVアンプなのか

私は音楽をAVアンプからスピーカーという形で聴いてきました。そしてそれがメインの使い方です。音質やコストパフォーマンスで考えると、当然2chのステレオアンプを使うべきなのでしょう。しかし、2chソースを無理矢理、5.1や7.1に分けたサラウンドもとても魅力的なものに私には聴こえました。

ステレオで聴いた方が、一音一音、厚みが伝わります。聴こえてきた音の奥にもう一つ響きを感じる、と言ったところでしょうか。おそらくこの響き具合、音の余韻がどう感じられるかで好みが分かれるのでしょう。知らんけど。

2chソースの音楽を5.1chで聴くと、音が正直なところ、薄っぺらくなります。音の奥行きがステレオ再生の時よりも少なくなります。オーディオにとって、大変なデメリットです。

しかし、そのデメリットを上回る、音の動きが楽しめる、というメリットがあります。メインスピーカーからサラウンドスピーカーに移動していく音。静かなイントロがサラウンドスピーカーから流れ、徐々に盛り上がっていき、メインスピーカーでドンッとボーカルが入ってくる。曲を選びますが、ハマった時の心地よさは、ステレオでは味わえません。(B’zのLOVE PHANTOMが衝撃的でした)

AVアンプならサラウンドを使えるし、気分が変わったり、再生するジャンルによってステレオ再生に変えることもできます。しかし、ステレオアンプは5.1ch再生はできないのです。仮想で行うこともできるようですが、やはりサラウンドスピーカーが有る無しでは派手さが違うように思います。

RX-A2Aの感想

さて、今回購入したRX-A2A。想像以上に満足する音を出してくれました。耳が痛くならない高音。無駄に響かない低音。この辺りは好みにもよるのでしょうが、落ち着いた、人によっては無難な音のように感じる音かもしれません。

セット内容は

  • メインスピーカーはヤマハ NS-150、ケーブルはベルデン8470
  • センタースピーカーはヤマハ NS-C515 、ケーブルは同じくベルデン8470
  • サラウンドスピーカーはBOSE 111AD、ケーブルはホームセンターで売っているもの
  • ウーファーはヤマハ YST-SW325、ケーブルは、ベルデン8412

高い機器はなく、見事にエントリークラスで揃えています。(でもこれが、趣味にかけられる一回の買い物の限界)

見た目は、ザ・AVアンプという感じで、大きく、存在感抜群です。部屋をすっきりと落ち着いた感じにコーディネイトされている方は、置き場所を選ばないと浮きまくります。

HDR10+、4K/120Hzに対応しており、PS5などのゲーム機もその性能を活かすことができます。そのほか、私には使いこなすことのできない、楽しそうな機能が様々あります。

この機種のレビューでよく、中途半端、という評価が挙げられています。その最たる理由が、もう一つ上のクラスから、SURROUND:AIというとても評価の高い機能がついてくること。コンテンツではなく、その中のシーンに合わせて、AIがサラウンド効果を考えてくれるものらしい。また、中身のパーツが同じシリーズでも、A4Aからかなり変わること。

そして、クラスを一つ下げてコストを抑えた機種にしても、機能はRX-A2Aと変わらない、ということ。

購入時、悩みました。

SURROUND:AIはとても楽しそうで便利そうな機能です。しかし、この機能が無いRX-A2Aを選びました。なぜなら、これまでその機能がないから不便、と思ったことがないからです。有れば便利、でもなくても困らない。それなら、コストを抑える、という選択をしました。

そして、下位機種との比較ですが、機能は一緒。しかし、上位機種を基本とした音質設計、コンデンサーなどの中身が下位機種よりも高品位、振動対策のための5本目の脚の有無。これらが決定打になりました。

この辺りの機能、部品、コストのからみは何処にこだわるかによって判断は分かれると思います。必須なもの、あったら嬉しいなというもの、不要なもの取捨選択して、悩み選んでいる時がおそらく一番楽しい時間なのではないでしょうか。

上を見出したらキリがないオーディオの世界ですが、自分の楽しめる範囲(かけられる金額、聞き分けることが可能な範囲の音の違い)でこれからも沼のほとりで遊んでみようと思います。

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